関係各位殿                          2012年5月6日                   京都橘大学准教授・木下達文 ミュージアム震災被害状況(予測調査)の結果について <木下リスト20120506(第3報)> いつもお世話になっております。 さて、京都橘大学木下達文研究室では、緊急事業として2011年3月31日 に、震災地域に関するミュージアム施設(博物館法に基づく博物館施 設>)の被害状況調査をインターネット上で実施したものをHP上に 公開し、昨年の5月に追加調査を行い第2報を作成しました。その後、 昨年の8月と9月および本年の3月に現地調査を行い、情報調査の確認 作業をとり行いました。この度、それら現地調査の結果を含めてリス トに更新をいたしましたので、取り急ぎご連絡申し上げます。本調査 は主に被害甚大な沿岸部の施設を中心に行っています。 データのまとめ方、見方は以下の通りです。 <データの形式と対象地域> データはCSV形式でまとめています。対象地域は、青森、岩手、宮 城・福島・茨城の5県に絞っています。順序は@郵便番号A施設名の 順で並んでいます(計400施設)。 <データの基盤> 過去にミュージアムの実態調査を行ったときのデータ(2003年時点、 施設は当時の日本博物館協会編『博物館総覧』ぎょうせいを基準) をもとに、現状の住所、新設施設の情報を2010年度版の『博物館総覧』 をもとに更新したものを使用しています。 なお、2003年以降に閉館になったと思われる施設には施設名の後ろに 「◆」をつけそのまま表示しています(可能な範囲で追跡調査も行い ました)。 <被害予測キーワード> 基盤データを整理後、総務省が3月25日発表された被害情報「第79 報」をもとに被害がとくに大きいと思われる地域に「地震」「津波」 「原発」のキーワードを入れています(被害予測の項目)。 これらのキーワードを付した施設を調査の対象としました(400施設 中、151施設)。ただし、調査の段階でキーワードを付していない施 設の情報が得られた場合は参考情報として入力をしています。 「被害状況」の項目に「★」を付している施設がとくに大きな被害が あるか、支援の急がれる施設と判断し、当初マーキングしいたもので で。なお、その後、営業を再開したと確認できた施設についてはカッ コを付した表記「(★)」としています。また、調査期間中に被害が 大きく再開が困難と判明した施設にいて、新たに★印を付したものも あります。 なお、今回被害予測にキーワードを付さなかった施設や「★」が付し ていない施設であっても、とくに地震被害により閉館等をしている施 設があると予想されます。 <被害状況の略称> 被害状況のところはさまざまな団体・個人等が情報をまとめてい情報 をさらにまとめています。したがって情報源については略称を用いて います。被害情報の項目にある略称(新聞以外)は以下の通りです。 日博協:日本博物館協会 福博協:福島県博物館連絡協議会 日動水:日本動物園水族館協会 全美会:全国美術館会議 全史料協:全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 史料ネット:歴史資料ネットワーク 全文協:全国文学館協会 ふ歴ネット:ふくしま歴史資料保存ネットワーク 宮城ネット:宮城歴史資料保全ネットワーク 新潟ネット:新潟資料ネット SAVE:savemuseum @ ウィキ-東日本大地震によるミュージアムの被災    情報・救援情報 大本氏ブログ:東北地方の博物館【地震関連】〜ブログ「愛媛の伝承        文化」より当面改題〜 秦報告:東北関東大震災茨城県(大洗町)建物被害初動調査報告(03.    19〜03.20に調査実施)秦一平・日本大学理工学部建築学科助教 それぞれに掲載された日付をうしろにつけています。公式HPは閲覧し た日付をつけています。一般ブログにはブログ(一部ツイッターも含 む)の名前とブログに書き込みされた日付をつけています。「木下:」 とあるのは、私が場所等を確認し被害の大きさを予想していたところ です。 以上が、リストの概要です。 今後、情報がさらに精査されていく中で、復旧支援が継続的に行われ ることを期待するところです。 この報告をもって、本プロジェクトを一旦完了することといたします。 *********************************** 京都橘大学 准教授 木下達文 〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34 TEL:075-574-4215 mail: kinoshita@tachibana-u.ac.jp http://www.tachibana-u.ac.jp ***********************************