アラカルト

ケンタッキーの思い出

日中、クルマで外出している途中にケンタッキーとピザハットの新しいお店を国道1号沿いに発見。いつできたんだろう?気になったのでお昼がてら入ってみることに。両店の真ん中に飲食スペースがあり、共有するような型式になっていました。ちょっと調べてみたら、同系列のようですが、既にKFCがピザハットを別の会社に譲渡するらしいので、それほど長く続かないかも知れません。思えば、子どもの頃にケンタッキーが日本に上陸し、マクドナルドとともにファーストフードブームを牽引していました。スパイシーなチキンもそうですが、私は生まれて初めてチキンフィレサンドを食べたときの衝撃は今でも忘れられません。今日も食べてみました。が、味は少し落ちていました…。関西ではあまり店舗を見かけませんが、関東にいた頃はほんとに良く使いました。仕事終わりに遅くまで開いていて、長居ができるからです。企業に勤める前は役所に勤めていて、その時に行っていた民俗調査のテープ起こしや調査カードづくりが膨大にあり、企業で働くようになってからも夜中にちびりちびり進めていたんです。図書館は当時遅いところでも20時には閉まってしまうので、有り難いワークスペースでした。世田谷にいた頃は成城学園前駅南口のKFC、杉並に移ってからは荻窪駅東口のKFCよく使いました。なかなか進まず、結局本にするまでに10年くらいを費やしたでしょうか。かつて東京湾で行われていた漁業を聞き書きして『江戸前の海民』と題して教育委員会から発行いたしました。日本人でありながら、関わるまで漁業のことをあまり知らず、海洋民の姿をよく知るきっかけになりました。とくに漁業はその技法の多さが特徴で、概要をつかむのが非常に難しい分野でした。漁場であった江戸の遠浅の海は、現在99%埋め立てられてしまい、昔の技法はこうした本に記録するしかありませんでした。今記録化しておかなければ消えてなくなってしまうという思いで続けていました。伝統技法というのは、人が生きていく上でベースとなるものですが、それができる人はどんどん少なくなりつつあります。「漁」は「りょう」であり、「りょう」は「猟」でもあます。獲物を捕るということでは、どちらも同じ。どんな場所に生活しようとも、その本質は忘れてはいけないと思います。フィレサンドを食べていると、そんなことばかりが思い出されます。この場所、隠れ家的でいいかも。駐車場もあるし☆

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│-│-│2018/11/16(金) 21:48

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