アラカルト

眉山の姫宮

東京で感染者が100人超え…さらに日常が遠のく感じがします。結局後期も遠隔授業を行うクラスが多く出てきそうです。◆さて、徳島の続きですが、眉山はもともと人が入れるところではありませんでした。かなり神聖な場所でしたので入山を厳しく制限していたようです。その登り口の所に今はロープウェイの乗り場があり、徳島眉山天神社があります。名前が示すように、祭神は菅原道真公です。しかし、この天神さまは蜂須賀家が建立したもので比較的新しい神社です。その左横に眉山稲荷社があり、これは秦氏とかかわりますので、天神さんより古いと思われます。そして、その横にオプションのように「姫宮神社」という縁結びの神様がありますが、なんとここにたいそう立派な磐座があります。これが本家本元でしょう。入口にあるわけですから、そうとう古くから信仰されていたものと思われます。とにかくかなり立派な磐座ですが、ミーハーな鳥居が前に立てられてしまっています。この正面が徳島駅になりますが、駅ができる理由がこの位置関係があるからでしょう。ちなみに眉山は元々島だったので、大津波がくると恐らくこの磐の下まで水がくるでしょう。夫婦岩と書かれていますが、陰岩との表記もあり、形がまさに陰部そのもの。子孫繁栄、輪廻転生を表しているはずです。この周辺に寺院が多いのも古くからの生死観と関係するように思われます。この磐と相対する陽岩が山上の降臨石のような気がします。子孫繁栄との関係からか、姫宮さんのとなりに九人大明神という子だくさんの狸をまつる祠があったりします。狸と狐(稲荷)が仲良く並んでいますが、徳島は狐より狸と神が近しい関係にあることがわかります。

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│-│-│2020/07/02(木) 21:50

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