アラカルト

ワーケーション元年

11月も半ばを過ぎると4回生の卒業論文指導が激しくなってきます。うちのゼミは個人個人テーマがバラバラなので、気張って構成を考えていると頭から湯気が出てきます。根詰めないように気をつけたいです。◆一方、3回生ゼミでちょっとビックリしたことがありました。今日は観光と地域振興に関するテーマの研究発表があり、今年はほぼ毎日のように聞いている「ワーケーション」という言葉を知っているか聞いてみたところ、誰も理解できていないようでした。ワーケーションとは、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、会社を離れて休暇を過ごしながら仕事をリモートで行うことです。この言葉は和製英語ではなく、2000年ごろにアメリカで生まれたとされています。また、類似語に「ワークツーリズム」があります。実は2019年11月に「ワーケーション自治体協議会」がすでに設立されていて昨年から本格的な動きはあるのですが、この言葉が大きくクローズアップされたのは、新型コロナの影響によりテレワークが必要となった今年からだと思われます。なので、私的には今年こそ「ワーケーション元年」だと考えています。まだ基本的文献がほとんどないので、雑誌等の文献をボチボチ集めたりしています。国や自治体、あるいはホテル関係からはなんとなく荒い鼻息が聞こえてきたりしますが、まだ企業の労務管理としての制度整備がこれからかも知れません。が、今後観光振興だけでなく、とくに地方の関係人口を増加させるとてもいい施策となるのではないかと考え、情報収集を続けていければと思います。

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│-│-│2020/11/17(火) 22:16

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