アラカルト

若者の価値観

夜間でも20度もあり、暑くて上着を着ていられません。家でも扇子を出しました。9月くらいの気候でしょうか。◆コロナ禍でマスクをするようになりましたが、普段はまったくしないので付けているのがとっても嫌です。でも、さすがに慣れたのか、あるいは疲れていたのか、今日はジムのお風呂に入る際、マスクを付けているのに気づかず湯船に浸かろうとしてしまいました。タイミング的に誰にも見られなかったので良かった。◆今日の展示論の授業中に学生と話していて、「価値観って、どういうことですか?」と聞かれ、なんと答えようか少し考えましたが、今年の展示テーマが音楽になりそうだったので、CDの話をしました。学生のほとんどは、現在音楽を聴くにはサイトからスマホでダウンロードして聞くのが一般的だと思います。なので、「私は音楽はCDでしか買いません」と伝えたら「信じられな〜い!」といった表情をし、加えて「それに…スマホ使ったことないし」と伝えたら絶句していて面白かった。人が何に価値を置くのかというは、その人が生きてきた歴史と関係します。新しく便利なものがたくさん登場しますが、何をどう使うのかはその人の自由です。なぜCDを買うのかというと、手元に形として置いておきたいからです。写真のCDはZARDさんのベストアルバム。1999年に発売されたものですが、今もたまに聞きます。彼女が亡くなって今年で13年となりますが、だからこそ大切にしているCDの一つです。消費するための音楽ではなく、残すための音楽にしている点が違うところでしょうか。同じように、本も手元においておきたいから、この先も形にこだわるでしょう。ただ、音楽と本は少し意味合いが違うような気がします。ところで、NHKの金曜ドラマで今「タリオ・復讐代行の2人」というのが放送されてますが、面白くてつい見てしまいます。このドラマのアクセントとして登場するのが「レコード」です。もう普段見る機会もないですが、レコードの音がするだけでとても心地よい昭和の世界を感じられるのがとても不思議です。昔、父親が使っていたレコードステレオが懐かしい。ほんとにこだわる人は「レコードもCDも買わず、ダウンロードもしません。ライブを聴きに行きます!」と言うのでしょうね。

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│-│-│2020/11/19(木) 22:27

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