アラカルト

鏡王女を想う

今夜は皆既月食とスーパームーンが同時に見られる特別な日のようで、学生たちが興味深く語っていましたが、京都は生憎の曇り空。心の中でイメージすることにしましょう。◆ところで、一昨日安土に行きましたが、途中必ず通るのが竜王町です。なぜかこの地に惹かれる神社があります。それが鏡神社です。とても小さく参拝する人もほとんどおりませんが、ちょっと早めに到着したので、役場に行く前に参拝してきました。社殿はとても堂々としています。ご祭神は天日槍(アメノヒボコ)。この神は渡来神で、新羅(しらぎ)の国の王子だという。本当にここに来たのかどうかは不明ですが、関係者がこの地で鏡作りに携わったとしてもおかしくありません。この鏡氏の出身者が鏡大王(かがみのおおきみ)とも。彼女は、後に藤原(中臣)鎌足の妻となり、鎌足が病気の時に祈願所として建立したのが山階寺(やましなでら)であり、今の奈良興福寺の前身です。この山階寺の推定地は、今私が住んでいるマンションのすぐ近くですので、彼女もかつてはうちの辺りにいたのかも知れません。ただ、なんというか、鏡大王は新羅と関わり鎌足は百済(くだら)と関わります。その辺の半島との力関係がよくわららず、いつも古代史は複雑だなぁと思います。1300年以上も前の話ですが、満月の日に大王を想ってみます。ただ、今日の1回生ゼミでたまたま韓国の話になったので、「百済って知ってる?」と聞いてみたら誰も知らず、思わずずっこけましたけど…なので、なぜ「日本」という国ができたか、また日本人といっても多くの外の血が入っていることをちょっと説明しておきました。

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│-│-│2021/05/26(水) 21:26

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