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なぜ近頃御朱印が人気なのか?

4回生のゼミナールでは御朱印を研究対象としていますが、最近関連して御城印帳や、さらには鉄印帳なるものも登場してきています。少し調べてみますと、意外にも御城印帳はその歴史は長く、30年ほどになるそうです。起源は松本城ですが、始めた年代が1990年か1991年かが良く分からないらしい。だいたいその頃みたいな表現で書かれています。一方、写真の鉄印帳はローカル鉄道の振興を目的に、2020年7月10日に全国40の鉄道会社で一斉発売をしました。ですから、こちらはまだ1年経っていません。両者とも基本的には記念スタンプと同じような意味合いがありますが、そもそも昔からある御朱印帳がなぜ最近ブームになっているのでしょうか。どうも、そのきっかけは2013年の「伊勢神宮・式年遷宮」と「出雲大社・平成の大遷宮」が重なった頃からのようです。その関係で、2014年にテレビ番組で御朱印特集が放送されたことからさらに知名度が上がり、寺社側も収入源としても重要ですので、デザイン等に工夫が凝らされるようになっていきます。そして、2019年5月に元号が平成から令和に変わったことで、特別な御朱印を集めるという意味でブームがさらに過熱して今日に至る、というのが私なりのまとめです。京都の京極通りにはオリジナルの帳面を売る店があったりします。日付が入ることで記念品としての位置づけが増しますが、それだけを目的にせず心を磨く努力を忘れないようにしてほしいとは思います。

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│-│-│2021/06/15(火) 21:47

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