アラカルト

エネルギーと文化政策の今後

木曜日はやっぱりドタバタしすぎて終わったら魂が抜けそうになります。無理しない、無理しない。◆ところで、今朝の日経新聞に興味深い記事が二つあったのでご紹介しておきます(詳細は新聞をご覧下さい)。一つは、一面に再生エネルギーについてのまともな話しがでており、メディアとしての良心を多少感じました。以前の記事に批判がでたのか、最近新聞社がエネルギーに関する政策提言しはじめたり、特集を組んだりしています。この記事では世界における再エネ推進の常識が日本の非常識であること、送電網の課題がまったく解決されていないことなどです。この10年間、政策が遅れてしまったといえるでしょう。結局、原発族が脱炭素で推進モードを喚起させ新型炉を新設する風潮を作るに至り、ゴミ処理の話しも棚上げのまま以前と同じ議論をしているのは悲しいことです。どんなに工夫しようが安全な原発などありえません。多くの人は他人事ととらえているかも知れませんが、また事故が起きたとき、あるいは自分の町に処分場建設の話しが持ち上がったとき、その深刻さにようやく気付くのかも知れません。風車を作るのとはレベルが違います。気がついたときには遅いのです。◆もう一つは、最終面の「私の履歴書」覧です。今月は「ぐるなび」を創設した滝久雄さんが主に経営についての記事を連載をしていますが、今日は社会の文化芸術支援についてのお話しでした。最近は、政治家も経済一辺倒で、文化的素養のある人がいなくなっています。そういう意味で、経済誌でこうした文化芸術の必要性を説いていることはとても重要なことですし、とくに彼は「1%フォーアート」、つまり公共政策の1%をアートに使うという法制度化を訴えていることです。私は、「パブリックアート(作品)」ばかりではなく、文化芸術を担う「人材」にこそお金が回る仕組みをつくるべきだと考えています。とにかく、日本の文化施設は数だけ多く、職員数が圧倒的に少ない国です。生活の豊かさを考えていく際に、経済ばかりに眼を奪われるのではなく、地域の文化や芸術を支える「人」にこそ焦点をあてるべきだと思います。◆こうした記事に触発され、新たな政策を進める政治家が現れることを期待したいと思うと同時に、自分にできることは粛々と進めていきたいと思いました。

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│-│-│2022/09/29(木) 22:32

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