アラカルト

鈴鹿山

明日は祇園祭の後祭ですが、予定があるので今日ちょっと寄ってきました☆今年の目玉は大船鉾の龍頭が完成したことですが、私の関心は鈴鹿山です。最近まで知りませんでしたが、ここに祀られる鈴鹿権現は実は瀬織津姫神のことで、しっかり看板まで掲げられていました。こんな身近におられたとは驚きでした。由緒書を確認すると、悪鬼を退治した神となっていますが、一般に鈴鹿権現は鈴鹿御前ともされ、鬼神や妖怪にまでされています。恐らくそれらは後から創作されたものと考えています。ですから、鈴鹿権現は美女だったり鬼だったり、善と悪が混合した伝承が多様に残されています。滋賀と三重の境にある鈴鹿山は京都や近江から伊勢に向かう重要な要所で、かつ境界(結界)的環境にあると思われます。瀬織津姫をよく観察するとどうも境界神の性格をもっています。橋姫の「橋」も陸地と陸地の境界を意味します。ただ、祇園祭では当然「厄払い」の役割をしています。左手に大長刀を、右手に中啓(扇)をもっています。なぜこのような重要な神が鬼や妖怪にまで落とされなければならなかったのか、そろそろ歴史の潮目が変わってくるかもしれません。お昼はこの会所の横にあるお店でカレーを。甘辛のルーが美味しかったです☆

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│-│-│2016/07/23(土) 23:31

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