アラカルト

滋賀のナイチンゲール

今日は朝から信楽でした。滋賀次世代文化芸術センターの研修会で、NHK連続ドラマ「スカーレット」のモデルとなった神山さんの工房を訪問し、ご本人からいろいろとお話を伺ったり作品を鑑賞する機会を頂きました。「火火」の映画そのままです。亡くなられた息子さんの作品にも出会うことができました。お忙しい中、心より感謝申し上げます。とにかく切れ目なく、戦時中のお話から海外へ行かれたこと、朝鮮で捕まったこと、お弟子さんのお話、窯の使い方など、多様な内容をお聞きすることができました。中でも、身障者の方々に対するボランティア活動を長年続けられていることは初めて知りました。強い信念をもつ陶芸家としてだけではなく、もの凄い人格を持たれている方だと思いました。求道者であり、教育者であり、慈悲深い宗教家のようでもありました。滋賀のナイチンゲールとでも言いましょうか、愛情が深く人を惹き付けるオーラを多様に持たれていて、もの凄いパワーを頂きました。また、研究室でお菓子などを置くお皿が前から欲しかったので、穴窯の作品を一つ求めました。大切に使いたいと思います。彼女のお話の中で印象に残ったフレーズを列挙しておきます。「作品の価値は買ってくれた人が決めるもの」「焼き物をする上で私欲を持ってはいけない」「楽しく仕事をしていると、夢の中に未来の作品が出てくる」「世界は陶器で繋がっていて、その陶器は平和の架け橋である」といった言葉が記憶に残っています。私なりに解釈をすると、「なぜ自分は評価されないのか?と悩むのではなく、日々自分なりに創意工夫して向き合ううちに周りから評価されるようになる」「売れるようなモノを作ろうとしても売れないということ」「時間を忘れるほど楽しいと思える活動が新たなイマジネーションに結びつく」「芸術や文化は国境を越え、差別をなくし平和をもたらす」ということと思います。お昼はセンターの方々が用意して下さったカラフルなサンドイッチを工房内で頂きました。ごちそうさまでした。今日は刺激をいっぱい頂いた1日でした☆体調も戻りました☆

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│-│-│2019/02/27(水) 22:35

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