アラカルト

「主体的・対話的で深い学び」の次へ

今日はほとんど守山におりました。玉津小学校で滋賀次世代文化芸術センターが行っている連携授業の視察です。昨年の学外研究でいろいろ回ろうと思っていたのですが、残務業務が多くあまり実施できずにいましたが、こうした大学の授業が無い時期はフィールドワークができてとても貴重です。ここの子ども達は昨年末に、地殻の諏訪家屋敷で一通りの茶道体験を行いました。普通の体験授業はそこで終わりですが、滋賀県で行っているのは奥が深いのです。基本的な学びだけでなく、実際に茶器を自分で制作をします。そして、その茶器を使って「おもてなし」を自分たち主体で行います。明日はその本番(最終日)で、今日は会場準備と総合リハーサルの日。おもてなしされるのは、子ども達の親御さんになります。5年生一クラス30人の動きを確認します。お茶を点てるのは皆ほとんど初めて。誘導や司会も自分たちでリハーサルしますが、なかなかスムーズに行きません。でも、覚えが早く子ども達からマネジメントの提案が沢山ありました。明日の本番はうまくいくと良いなぁ。最近、学校の指導要領改訂について取り上げられることが多くなっており、そのポイントは3つ。?「資質・能力」(※何を教えるのかではなく、何ができるようになるのか)、?「カリキュラム・マネジメント」(※質の高い授業をどう作っていくのか)、?「主体的・対話的で深い学び」(※いわゆる「アクティブ・ラーニング」)。学習内容の削減は行わないようですので、どこまで実現ができるのか疑問ではありますし、丁寧にやろうとするともの凄い労力がかかります。滋賀では年間約1万人の五度も達にプログラムを届けていて、恐らくこのプログラムは他地域ではマネできないと思っています。一方、京都市は今年の4月から小学校で茶道・華道体験を行うとの報道が先日ありました。その際、「全国的にも珍しい取り組み」とのコメントがありましたが、首を捻りました。滋賀県ではもう20年近く実施してきており、しかも中間支援組織を主体としたユニークな体制で実施しているだけでなく、文化施設や芸術家等が連携するモデルを構築しているのを知らないのでしょうか。しかも、いわゆる単発の体験授業ではなく、全て正規授業に組み込まれています。今回の授業実施に際しては、諏訪家屋敷、陶芸の森、ミホミュージアムという文化施設と連携し、協力関係者として茶道の武者小路千家、和菓子の「すはま屋」さんそして陶芸家や学芸員の方々がサポートをしています。一つの授業でそこまでしているのです。この場は「主体的・対話的で深い学び」の最先端だと思いますし、このことをしっかりまとめるのが私の役目なのでしょう。お昼は良く行くカフェが臨時休業だったので、その地殻に最近?できたと思われる「HANA・HANA」というスンドゥブ(韓国料理?)を頂きました。石焼き豆腐チゲとでも言ったらよいでしょうか。辛さは一番低い「1」を選んだのですが、結構辛かったです(笑)

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│-│-│2019/02/28(木) 21:58

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