アラカルト

経済政策としての文化政策

1日休日だったので、少し原稿を書こうと思ったのですが、あまり進まず…。ボチボチやります。さて、昨日から日本経済新聞の「やさしい経済学」というコーナーに同僚の先生の記事が連載されています。題して「経済政策としての文化政策」。分かりやすい事例をあげながら説明をされています。昔の文化政策学部時代を思い出します。未だに新聞を定規で切り抜きます。今日の記事には「オプション価値」「威光価値」「存在価値」「不使用価値」などの概念が出てきますが、今の日本は文化的価値をさほど認めない社会であると感じます。それは文化事業にかける人や予算に反映されます。いつもいくつかの自治体で翻弄され続けています。また、18年前に京都で働くことになってその文化環境を見回したときに、とても驚いたのを昨日のように思い出します。市場経済が文化や地域を壊していると思いました。その思いは今もさほど変わりません。地域の歴史や文化のことを自治体の方や学校の先生がほとんど知らない場面によく遭遇しました。最近はデービッド・アトキンソンさんが発言されているような観光文化政策の推進という流れになっています。ただ、彼も最初からそうした考えだったわけではなく、政治家が文化的価値に関心を示さなかったため、仕方なくそうしたのだといろいろな文章を読むとわかります。この流れは変えられないかも知れません。ただ、本当にしなくてはいけないのは文化の多様な価値を広く認知してもらうような政策を進めていくことでしょう。それも楽しく学ぶような形でないと若い人はそっぽを向いてしまいます。ほんとに難しい時代だなぁとつくづく思いますが、できる範囲で今後もボチボチとやっていこうと思います。今日は春分の日ですので、スーパーにおはぎがたくさん並んでおり、つい買ってしまいました☆粒あんが好き。

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│-│-│2019/03/21(木) 23:49

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