アラカルト

地域の盲点

今夜はちょっと肌寒い。明日はあまり気温が上がらないみたいですね。さて、今日は夕方から本格的なフィールドワークを行いました。先日発見した磐座に関してできるだけ情報を集めようと思い、妙応寺(明王寺)さんへ調査取材に行きました。そこになぜか岩屋神社の氏子総代の方が合流し、非常に濃い話を伺うことができました。また、許可を得まして、祠の中を確認させていただきました。中には古い御幣が入っているだけで、確実な文字は見つかりませんでした。ただ、弁天様の祠と境内にある2つの燈籠は、明治時代の御陵地整備時に天智天皇陵の中からこの神宮司に移されたとのことで、台風の影響ではないことがわかりました。また、磐座のある場所はかつては個人の所有地だったらしく、現在80歳になる総代さんが子どもの頃に遊んだ場所という認識だけで、磐座は意識したことがないということでした。つまり、そこに存在していても意識されないまま恐らく1300年が過ぎたのだろうと思われます。まさに地域の盲点だったということが分かりました。弁天様のあった場所には今でも大きな池があるそうです。また、鏡池があった場所もご案内いただき、特定ができました。いまはアパートが建ってしまいましたが、50年ほど前には確実にあったそうです。都名所図会にも記されています。うちのマンションから3分の場所です。鏡山・磐座(鏡石)・鏡池という関係がある不思議な場所です。寺内には胎内仏がある珍しい観音菩薩がありますが、その胎内仏は天智天皇の冠内に納めらていたものと伝えられています。円珍作との伝承があり、それが本当なら1200年前のものです。とても美しい観音様です。まさか家の近くでフィールドワークすることになろうとは思いもよりませんでした。私は人前で話したり、文章を書くのは本当は苦手なので、こうして活動している時が一番楽しいです。今日も初めて会う方達でしたが、不思議と心が通います。今日のお菓子は、妙応寺さんで頂いた柚もなかでした☆

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│-│-│2019/04/26(金) 22:38

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