アラカルト

山科の宝もの

やっと晴れましたね!今朝はちょっと疏水をお散歩して、山科駅の北部にある安祥寺まで行ってきました☆5月10日まで特別公開されているのです。この安祥寺は、入唐僧であった恵運さんが9世紀半ば頃に開基した真言密教系の由緒あるお寺ですが、残念なことにお寺さんの事情で基本非公開なのです。ただ、観音堂に安置されている十一面観音立像がとにかく素晴らしいのです。この観音さん、不思議なことにお寺の創建年代よりも古く、奈良時代後期の作と考えられています。そう、私も最初に見たときに奈良の仏さんと似ているなぁと思いました。いまから12年ほど前でしょうか、山科のガイドブックを編集する関係で一度取材させて頂いた際、特別に見せて頂いたことがありました。当時の境内はとにかく荒廃した感じではありましたが、この観音さんの素晴らしさはずっと目に焼き付いていました。その後、2010年に「大遣唐使展」というのが開催された際に、この像が出展され一般に知られるようになったようです。今日は隅々までお寺を見学しましたが、境内は見違えるほど綺麗になり、かつては枯れていた池の水も戻っているのを見て涙が出るほど嬉しかったです。事情があるにせよ、地域にとっては宝のような場所だけに少しずつでも復興していくのを見られるのは有り難いものです。3年に1度でも良いので特別公開されることを期待したいですし、いつか京都国立博物館に寄託されている木造五智如来像も上寺は無理にしても何らかの形で戻ってきたら良いなぁと思います。ちなみに、その五智如来像ですが、今年の3月、国の文化審議会において重要文化財から国宝に格上げされることになったばかりなのです。これから、ますます山科の魅力が広がっていくと良いですね☆今日のお昼は、スマイルキッチンジクさんで薬膳カレーを頂きました☆前に食べたときより美味しくなっている感じがしました☆

1.JPG
2.JPG

3.JPG

4.JPG
│-│-│2019/05/02(木) 22:23

page top