アラカルト

科戸(しなど)の風

ちょっと気温が低くなるだけで、寒い感じがします。この時期に風邪をひくと長引くので気を付けたいと思います。今日は役所の方との打ち合わせ。いつも思いますが3年経つと皆顔が代わり、また最初から同じ説明を繰り返す。新しく赴任する方も大変だと思いますが、この「蓄積のされないシステム」を何とか変えることはできないものでしょうか。さて、話はかわりますが、昨日博物館に行く途中でちょっと道を間違え、そこで出会ったのが草津市内にある惣社神社です。近くに三大神社というそこそこ有名な神社がありますが、ここはとても小さいところ。由緒をよく見ると志那津彦命・志那津姫命、意布岐神とありますから、完全に「風の神」です。志那(しな)とは中国のことではなく、「風(かぜ)」や「息吹(いぶき)=意布岐=伊吹」のことで、「科」とも書きます。風の神を「科戸辺・級長戸辺(ともに「しなとべ」)」と呼ばれ、戸辺ですから女性の神であるようです。短く科戸(しなど)と言うことがあり、「科戸の風」という言葉は、「いっさいの罪や汚れを吹き払う風」という意味があります。つまり風による「祓い」です。この地に風神が祀られているということは、昔から「風」や「台風」にまつわる何かがあるか、関係していると思われます。ここにも藤棚があり、藤原氏との関係が色濃いですが、なぜか紋は笹紋と橘紋でした。なぜだろう?滋賀県にはとても古く面白い痕跡が至る所にありますが、ほとんど整備されていません。とにかく、風の神に風邪にならないようにお祈りしました。また、皆さんの厄も吹き飛ばされますように。今日のスイーツは舶来もの。同僚の先生がウィーンに行かれたとのことで、そちらのチョコレートでした☆なんかゴージャス。ありがとうございました。

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│-│-│2019/08/27(火) 23:35

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