アラカルト

危ないビジネスモデル

今日はまた失敗。午後から5時間まるまる授業が入っているのですが、途中の大学院の授業でチャイムが鳴らなかった関係で、次の授業を15分も遅刻…。学生に非常に申し訳ないことをしました。すみません。今日に限って時計を見ていませんでした。ところで、昨日の会議でちょっと驚いたことがあります。学生や先生が図書館に入れる本の中で、審査に通らない本があるのですが、その代表的な本が堀江貴文さんの書かれた本だというのです。まぁ、確かに問題行動も多いし、本のタイトルからして挑発的なものが多く、啓発本というより人たらし的な感じがします。今朝の新聞にも彼の新刊本が出ていましたが、恐らくゴーストライターを立てている可能性が高いでしょう。これほど大量の本を一人で書くのは難しいはずです。そのうち表記方法の検討がされるかも知れません。なぜこんなにも本を出すのか。いろいろ調べてみたら、そのカラクリがなんとなく見えてきました。彼は有料のメルマガを展開しており、会員数は約15000人。月額864円ですから、月々約1300万円の収益となります。つまり、本を売ることより、自分の顧客を増やしていると考えられます。メルマガの先には高額セミナーがあり、まさにスピリチャル系のビジネスモデルとよく似ています。参加する人は、彼のアイデアを買うわけですが、そのうち顧客として定着していったり、中には彼を崇拝する人も出てくるでしょう。定番的な言葉ではなく、革新的・刺激的な言葉や考えに酔ってしまうのでしょう。でも、彼にとって読者は金ずるでしかありません。似たような性格の本に、Daigoさんや、かつては中谷彰宏さんという方もいました。あと、脱洗脳で一時期名前があった苫米地英人さんも今何しているのでしょうか。苫米地さんの本は一時メディア論の関係で読んだことがありますが、論理的なことはあまり書いておらず、本人が批判しているスピリチャル本に近かった記憶があります。知らず知らずのうちに洗脳されお金を取られ、気がついたら何も変わっていない。結局「騙されるやつが悪い」ということであれば、インサイダー取引の頃とあまり思想は変わっていないということなのでしょう。若い人達が安易にこういう人達の思想に流されてしまうことに非常に危惧します。また一度染まってしまうと、失敗したりしないとなかなか抜け出せなくなるようにも思われます。こうした本を発行する出版社の方々はそのことをどう思っているのか、一度聞いてみたいものです。

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│-│-│2019/09/26(木) 22:54

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