アラカルト

一人ひとりに合った学びとは

このところ、ツバメをよく見るようになりました。場所によっては群れをなしています。ツバメで思い出すのが地下鉄御陵駅。御陵駅の北側の階段がある空間に昔からツバメの巣があって、駅員さん達もそれをどけずに見守っている微笑ましい光景があります。◆今日は比較的作業が早く終わりました。ありがたいけど、先が不安。ところで、このところ執筆関連で「不登校」に関する文献に目を通しています。中でも、この奥地圭子さんの『明るい不登校−創造性は「学校」外でひらく−』は、心が震えるくらい凄い本です。もちろん、全てが匿名ではありますが、これまでの教育観をひっくり返すぐらいのストーリーがいくつもあります。息子さんが不登校になり、以来自分でフリースクールを長年経営し、その延長で中学校まで作ってしまった人です。まさに不登校政策と戦ってきた歴史がここに書かれています。読んでいるうちに気がついたのは、今、私は大学で仕事をしていますが、高校時代までいわゆる受験勉強が大嫌いでした。よく不登校にならなかったものだと読んでいて気づかされました。かなり我慢していたんでしょうねぇ。それにリハーサル暗記が苦手だったのです。大人になって分かりましたが、私は関連付けや探究型の記憶に長けていますが、そうした学習法をする学校や先生は当時皆無でした。ですので、好きな科目は美術(技術)と体育のみでしたし、進路は美大以外は考えられなかったです(結局受験で失敗しますが…)。大学に入って、自分の好きな学習ができることを知り(それでも当時は変な授業が多かった)、少しずつ関心領域が広がっていきました。いま、自分の身になっているのは独学したものばかりで、教室で教わったものはほとんどありません。今の新1回生に勉強のことを聞くと、好きだったという子は少数です。みんな正直。多くの学生は部活等での楽しかったできごとを語ります。食べ物でもそうですが、どんなに良いと言われるものでも、嫌いなものを食べされられたらうんざりしますよね。いろんな子どもがいますので、画一的な学校政策ではなく、一人ひとりの子どもに合った、「学校内で創造性がひらく」ような学習システム・学校政策のあり方を真剣に考えなくてはならないと感じています。

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│-│-│2020/05/26(火) 22:11

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