アラカルト

祇園祭の発祥地?

長雨が続きましたが、あと数日で梅雨も明けそうです。◆さて、昨日の続きです。博物館を出て毎年祇園祭が開催される場所を巡ってみましたが、とくに何もなし…。杉本家住宅が開いているかなと覗いてみましたが、閉館中…。雨が結構降っていましたが、せっかくなので一度行ってみたかった壬生の「元祇園梛社」まで足を伸ばしてみました。ここは「元祇園社」とも呼ばれ、祇園祭の起源とされています。貞観11年(869年)に京都で疫病が流行した際、播磨国広峰(広峰神社)から牛頭天王(素戔嗚尊)を勧請して鎮疫祭を行ったのが始まりだそう。また、この神社は「梛(なぎ)の木」とも関わりが深く、ご神木としています。大学のある椥辻(なぎつじ)の「椥」は字は違いますがこの木が由来となっています。前に扇の話を書きましたが、梛の木は茎が細長く真っ直ぐ伸びることからビロウと同じ意味合いで蛇の神=山の神が起源であり、また葉の葉脈が直線となっていて珍しいことから霊木とされています。葉っぱも実も護符のような扱いをされています。ちなみに、熊野神社や春日大社でも同じ扱いです。ここには、梛の実を象ったおみくじ兼絵馬のような珍しいものがあり、疫病退散と安寧を願いを一つぶら下げておきました。京都には、ほんとに不思議な場所が沢山あります。

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│-│-│2020/07/27(月) 22:27

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