アラカルト

錦の語源

雨のせいか、少し肌寒い感じでした。明日は気温が上がるようです。◆授業期間が始まると、それだけで気がとられてしまうので、それ以外の仕事が入るとアップアップしてしまいます。とにかく物忘れが酷い。くれぐれもミスしないように気をつけたいものです。◆今週の生け花は、「ニシキギ」でした。秋に錦のような紅葉をするので、この名があります。この季節は若葉が出てきて、まさに新緑を象徴するような凜とした佇まい。と同時に、茎に翼があるので、非常に荒々しい無骨な側面ももっている不思議な木です。ちなみに、錦の語源は、恐らく「丹(に=朱)を敷く」から来ていると私は考えています。つまり、「朱を散りばめたような」=「真っ赤な」という意味をもっていると推測できます。その発祥地は、熊野の那智でしょう。この地に、かつて古代に「丹敷(にしき)」という人物がこの地を支配しており、そのこともあってか、那智の扇祭りにはまさに錦の御旗のような「扇神輿(おおぎみこし)」が立てられます。あれは御柱ですが、太陽でもあり、扇は山の神の象徴なのです。また、丹は水銀朱を意味しますので、そこに赤色との関係があります。日本文化の奥深さを感じます。

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│-│-│2022/04/21(木) 22:38

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