アラカルト

国内縫製の未来

日米首脳会談が対面で開催されました。令和という時代が、これほどまでに疫病や戦争と関わることになろうとは、誰が予測できたでしょうか。人類はいったいどこに向かうのでしょうか。核だけは使わないで欲しい。◆今日は、縫製のお話しを伺いに、京都ハンデクラフトセンターという所に行ってきました。場所は、平安神宮の北側、丸太町通りにメンした所にあります。京都に来て22年目となりますが、この場所を訪れるのは初めてでした。以前、鷲野染工場の鷲野さんからご紹介いただき、このセンター内にある「帷縫製所(とばりほうせいじょ)」の代表者であります兵庫麻子さんにお会いしてきました。驚いたのは、現在のアパレル製品の98%が海外で縫製され、国内は2%ほどだということです。しかも、そのほとんどが地方とのこと。日本の都市部できちんと縫製のできる場所をつくるとのことで、2020年12月にこの組織を立ち上げたそうで、旦那さんが手がける袴を中心に製作するだけなく、縫製に携わる人材育成や製作環境の提供などを目指していきたいとのことでした。縫製用の機械をいろいろ見せて頂きましたが、この場所でほぼすべての作業ができる環境が揃っています。面白かったのは、タグを作る機械まで置いてあり、完成品までここで作ることが可能です。ロケーションも素晴らしい。そういえば、母が昔縫製の学校に行っていたような話を聞いたことがあり、小さい頃に服を作ってもらったことを思い出しました。今、我々が着ている服について、誰がどうやって作っているのか、その裏側を知る機会がほんとに減りました。また、経済発展が日本のものづくりを衰退させたともいえます。経済が不安定化する時代において、もしかしたら手作りという世界が復権し、ここが京都における縫製文化の拠点になれば良いなと、そんなことを考えた月曜日でした。ご関心のある方はぜひご連絡下さい。私のできることとしては、情報を発信したり、人を繋げたりという部分かなと思っています。また、4回生のプロジェクトとしても、何かコラボできないか学生たちと協議したいと思います。今年はものづくりにとても縁があります。

1.JPG
2.JPG

3.JPG

4.JPG
│-│-│2022/05/23(月) 23:18

page top