アラカルト

音楽著作権の話

火曜日はゼミナールの日。4回生プロジェクトが終わり、みんな卒論に集中していますが、後処理作業もだいたい終わりに近づいています。先月市役所前でイベントをする際に、学生から音楽を使いたいとのことで、フリー音源を使うよう指導しました。ただ、学生がYoutubeのフリー音源を使うとのことで話を進めていましたが、同じ時期に音楽著作権協会の最高裁での判決問題(音楽教室での演奏に使用料を徴収するかどうか)があり、いろいろ確認してみるとYoutubeのフリー音源をイベントで使うことについてはかなりグレーであることが分かりました。そこで、このイベントではきちんと音楽を購入して使うことをギリギリになって指示。どこの何を使っているのかも、キャプションで表示させました(写真:テープの張り方が学生らしいけど…)。おそらく気にとめる人はほとんどいないとは思いますが、私は会社員時代イベントや展示に関わる法務関係にも関わっていたこともあり、「教育上こうした点にまで配慮しています」ということを示す上で重要だと考え、日々指導を行っています。ちなみに、最高裁の判決で教師が演奏する楽曲については支払い義務があるという結果には納得していません。なぜなら、営利目的であれ教育活動についてはもう少し自由度を高めることが文化・芸術の普及に寄与すると考えているからです。少なくとも、生徒が演奏する分は対象外となったことには安堵した次第です。

1.JPG

2.JPG
│-│-│2022/11/15(火) 21:50

page top