アラカルト

旅立ちをした神

大阪サミットが開催され、関西の流通がかなり混乱しているようです。明日大阪に行かないといけないので、ちょっと不安…。やっぱり車での移動はやめておくとするか。今日は草津で会議があったので、少し早めに出て、前に土砂降りで行けなかった旧東海道を詳しく調査。一番行きたかったのが、武甕槌神社です。恐らく地元の方もよく分からない場所だと思いますが、立木神社の近くにあります。祭神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)がそのまま神社名になっている珍しい神社です。 武甕槌命は鹿島神社の祭神であり、出雲の国譲りの重要メンバーの一人です。なぜこの場所なのかまったくわかりません。かなり小さな神社ですが、敷地内に竹藪があり、この場所が気になります。恐らく鹿島立ち(旅立ち)をした際に、この地に留まったのでしょう。もちろん、その時代に武甕槌命が来たわけではなく、藤原氏か中臣氏の関係者でしょう。この竹藪は関係者のお墓のような気がしてなりません。草津の三大神社などは中臣金が創始したとされていますので、その関係もあるでしょう。そうすると佐久奈度神社とも関わります。あるいは鹿島から春日に移動した大鹿島が関わっている可能性もあります。立木神社では鹿島から来たとされていますので、元々中臣氏と関係のあったこの土地に分祀されたと考えるのが自然かもしれません。ただ、不思議な事に春日大社と異なり、香取神宮の経津主神(フツヌシノカミ)や中臣氏の祖神である天児屋命(アメノコヤネノミコト)の姿をみることができません。草津は開発が進みすぎているので、古い痕跡を見つけるのが結構大変です。それに地域のことは少し囓った程度ですので、また何か気がついたら書いてみたいと思います。ともかく、草津は宿場として「旅」と関わりますし、武甕槌命も「旅立ちをした神」として知られるので、新しいことをするには良い場所なのかも知れません。皆様の活動がうまくいくようお祈りいたしました。そのまま大津方面に国道1号まで出て、お昼はPISORAというイタリアンに。外観がヘアーサロンかエステサロンみたいにハイセンスで、店内も南国リゾート風(地域性はゼロですが)。行ったときはほぼ満杯で、女性の割合が95%以上。一人客は私以外いませんでしたが、普通に利用。種類が豊富で、思ったよりリーズナブルで味も良い。加えてサービスも非常に良かったです。賑わうわけです。サービスというのは、本で勉強するよりはこういうお店でスタッフの行動観察をしていた方がよほど勉強になると思います。お店も観光事業も努力なしに集客などあり得ないのです。

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│-│-│2019/06/28(金) 22:37

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