アラカルト

李登輝氏の警告

今日は博物館実習生の激励訪問に行きましたが、まぁなんというか、この時期に実習をするというのは学生も施設側も大変ですね。おつかれさまです。別の施設で体調不良になってしまった学生がいましたが、今日会った学生は高校時代水泳部で体力には自信があるとのことで元気に作業をしていました。私の方が死にそう…◆ところで、このところ先日お亡くなりなった李登輝台湾元総統の本を読んでいます。日本語で書かれた本がたくさんあるのですが、1冊選びました。1999年に発行されたものです。ものすごい見識をもたれています。22歳まで日本人として生き、その後台湾の発展に命をかけて尽力をされています。世界的な視野で書かれていますが、日本に対しても様々な提案をされています。中でも印象に残ったのは、日本の政治家に対する痛烈な批判です。とくに世襲議員に対しては怒りとも悲しみともとれる文章にみえました。20年前の本ですが、現在でも変わってはいないでしょう。むしろ悪くなっているかも知れません。一方、李登輝氏は台湾のためを考え総統直接選挙を実現させ、結果的にそれが良い方向に進んでいると思われます。完璧な制度というものはありませんが、たとえ安倍首相が退任されても希望をもてる首相が誕生するかというと大変疑問です。そうした意識の流れが、日本全体の閉塞感に繋がっていると私は思います。李登輝氏のいうように、有能な人が政治家になれるような仕組みを考えないと、日本は今後もっと苦しい立場に追い込まれていくでしょう。少なくとも、すでにいろんな面で台湾は改革を進められていて、今後台湾から学ぶことがますます多くなっていくことでしょう。

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│-│-│2020/08/20(木) 21:41

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