アラカルト

自分を信じた先にあるもの

事前にいろいろあった五輪が始まりました。開会式は期待しましたが、日本文化や江戸・東京のプレゼンはなく、復興の意味合いも薄く、残念でした。目立ったのはインテルのドローンとピクトグラム。何か大きな学芸会のようで、アメリカの技術を見せられた感じ。最後花火をするなら火祭りくらい紹介したらと画面で呟く自分がいました。聖火台の富士山と太陽のモチーフは、歴史的にそれぞれ日本にとっては祖神の意味合いがありますが、デザインした人はそうしたこともわからず思いつきで作っていると思われます。一方、政治や組織委員会のゴタゴタをよそに、選手達は鬱憤を晴らすかのように活躍されています。中でも、昨日行われた卓球の混合ダブルスで水谷・伊藤ペアが、決勝で世界ランク1位の許・劉ペアを破り、日本卓球史上はじめての金メダルを獲得したのには感動しました。実は私、高校時代と大学時代は卓球部でした。私が現役の頃の卓球は超マイナースポーツだったので、日本人が五輪で金メダルをとれる時代になったことに大きな喜びを感じます。日頃から夜な夜な卓球の試合をYoutubeで確認していますので、伊藤選手はもちろん中国の選手の試合もよく見ます。中国には個人戦では許選手や劉選手より強い人はいますが、ダブルスはまた違った要素があります。最初の2セットは固くなったのか、伊藤選手のボールがことごとく台からはじき出されます。ところが3セット目から積極的になり、最終セットは8−0と大きくリードします。これまでの戦績からしたら勝てない相手ではないし、そのために練習してきたわけです。弱気になってミスするなら、積極的にいってミスする方がいいと考えたのでしょうか、伊藤選手のボールが決まるようになります。小さい頃から苦しい練習を続け、圧倒的な力を付けてきたわけです。昨年、伊藤選手は中国NO.1の丁寧選手をなんと4−0というスコアで破り、世界中を驚かせました。ただ、その姿は今回の1・2セットではみられませんでした。ただ、途中から「このまま終わるわけにはいかない」という思いだけでなく、「何のために今まで練習してきたのか」「オリンピックで勝つためではなかった」「その舞台に今立っている」という意識が戻ってきたのではないかと思われます。とくにレシーブをストレートで決めるシーンがありましたが、あの時、彼女らしい自信が戻ってきたと感じました。最初、かなり弱気になっていましたが、途中から自分を信じ、自分の技術を信じて打ち込んだ結果の勝利だったと思います。おめでとうございます☆(写真はj-castnews20210727より)

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│-│-│2021/07/27(火) 21:37

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