アラカルト

まち全体で美を感じる

春のような陽気が続いていますが、気温が急に変化したためか、体調は思わしくなかったので、少し早めに仕事を切り上げ家で大人しくしていました。◆ところで、今月の17日から日経新聞朝刊の文化欄で、建築家の青木淳さんが「再生ミュージアム十選」と題して連載していますが、その記事が非常に面白いです(詳細は新聞をご確認下さい)。今日ピックアップされていたデンマークのルイジアナ美術館は古い邸宅を増改築してきたもので、「美の殿堂」ではなく「生活の中の美」を意識してデザインされているそうです。地域政策に置き換えれば、部分的にインフラ等を整備するのではなく、まち全体が美しくなり「日常の中に美や文化を感じられる空間」を創出するような政策となるのでしょうが、実はそうしたことを展開したいと長年思っています。個別機能ではなく環境全体ということで、それが地域全体のウェルビーイングやブランディングにも貢献すると確信しています。文化施設を作ったり運営するだけの時代はとっくに終わっており、文化・芸術を享受できない人にこそ届けられる政策が必要なのです。日本は超縦割り行政なのでなかなか実現できず、また京都は逆行しはじめているので悲しくなりますが、夢は諦めたくないので安土では挑戦だけはし続けたいと思っています。機会があれば、一度北欧をゆっくり旅してみたい。

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│-│-│2023/02/28(火) 22:03

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