アラカルト

「震災遺構」保存第1号

震災の記憶をどう後世に伝えていくのか、とても難しい問題です。

昨日、復興庁は宮古市田老地区の「たろう観光ホテル」を第1号の保存支援先として決定しました。

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三陸の防災庁舎に比べて、ここは全国的な知名度はそれほど高くないのではないかと思われます。語り部活動などが行われてはいますが、私が今年訪れたときは一人もおりませんでした。国道から少し外れているということもあるでしょう。しかし、これからは大変注目されるでしょう。

ここの保存が決まった背景として、ホテルの社長さんが保存に積極的(上層階で映像上映をしている)であること、地元自治体が早くから保存を決定していたこと、そして何より避難誘導が早くホテル内で被害にあわれた方がいなかった事が大きかったのではないかと考えています。

何を伝え残すのかとういのはこれからの長い歴史の中で議論が続けられていくでしょう。しかし、保存すること以上に大切なのは、同じ過ちを繰り返さないためにどうしていくのかをしっかりと考え、それを実践していく事だと思います。
│-│-│2013/11/30(土) 09:34

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