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アラカルト木のお菓子卒業論文の作成が佳境に入り、研究室を訪れる学生が絶えません。面白いテーマの研究が多く、しっかりまとめてもらえたらと願います。さて、3回生の方はちょっと時間がかかりましたが、共同研究のテーマがようやく固まりつつあります。今年は「バームクーヘン」を素材に何らかのものをプロデュースすることになりそうです。で、買ってきましたユーハイムさんのバームクーヘン。その起源は古く、起源前のギリシャにまで遡るようです。日本においては、1919年の3月4日に、ドイツ人のカール・ユーハイムさんが広島で開催されたドイツ作品展示即売会で販売したのが最初とされています。来年で100周年ですね!なので、3月4日は「バームクーヘンの日」とのこと。彼は最初中国の青島でカフェ経営をしますが、第一次大戦後に捕虜として日本に来ます。捕虜として作った菓子が日本で最初のバームクーヘンだったのです。解放され銀座でカフェの手伝いをした後、横浜にお店を出して成功しますが、すぐに関東大震災が発生して全てが焼かれてしまいます。その後、家族とともに神戸に移り再出発をします。ここで今に繋がるユーハイムの歴史が築かれます。ただ、晩年は精神に異常をきたし、その後第二次大戦が勃発。1945年8月14日、終戦の前日に亡くなります。奥様のエリーゼさんは一度ドイツへ強制送還されますが、1953年に日本に戻り、1971年に亡くなるまで会社と関わります。見知らぬ極東に来て、戦争や震災に翻弄されつつも人々の心に残るお菓子を残されたのですね。深く味わいながら頂きました。バームクーヘンは年輪のような模様がありますが、「木の菓子」という意味なのだそうです。
│-│-│2018/11/21(水) 21:11│
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