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アラカルト繁盛の裏側なんだかまた刃物男が現れたようで、物騒です。今日は会議の多い1日ではありましたが、特別なことはしていませんでした。ただ、家に帰ったら身体が動かず、そのまま眠ってしまいました。疲れが溜まっているのでしょうか。私の場合、即寝のときでもちゃんと部屋着に着替えているんですけどね。さて、伊勢の続きです。外宮に続いて内宮に参拝し、最後におはらい町・おかげ横丁です。この日は雨でしたが、駐車場が止められないほどの混雑。町の中も人、人、人。繁盛しすぎで羨ましいです。かつては、おかげ横丁が繁盛する感じでしたが、今ではおはらい町の方が勢力が大きくなっている感じです。歩いている人の話を聞いていると、「おはらい町」と「おかげ横丁」を混同している感じです。なので、よく観察するとおかげ横丁の中で人寄せのイベントなども行われていましたが、奥側にあまり人が行かなくなっています。このエリアの設計時にアンカー施設として立てられたのが「おかげ座」という施設です。私が前にいた会社で、このエリアの全体計画とおかげ座の設計・製作を行っています。定期的にこのエリアには来ていますが、なかなか時間がとれずおかげ座の改修状況が確認できず、どうなっているのか気になっていたのです。結局、当初の設計時から大幅にリニューアルされていて、完全に別の施設になっていました。最初は伊勢の「おかげ参り」を再現する(「おかげの意味を説明する」)施設として建設されましたが、今は古事記などの「神話を伝える施設」になっています。それもほとんど映像のみで、空間の使い方があまりよろしくありません。ただ、同じコンテンツでは飽きられてしまうので、定期的な改修は必要でしょう。それでもほとんど人が入っていなかったです。ここは民間の施設ですが、公共施設も工夫しないと同じ運命を辿りますし、今は効果がないと予算削減、人員削減で未来が見えません。繁盛している様に見えても課題は大きいのです。全体に広がったは良いけれど、差別化が出来なくなった関係で、恐らくおかげ横丁を管理運営する株式会社伊勢福は今後さらに事業を変更せざるを得ないのではないでしょうか。また、おかげ座はそのうち子供の遊び場になっていたりなんかして。とにかく、ここが完成したのが1993年ですから、もう26年も経っているんです。時の経つのは早いものですが、当初ゴーストタウンのようだった町が、課題はあるにせよだんだん元気になっているのを見るととても嬉しく思います。何も無かったところに赤福の濱田社長はこのエリアの建設費用140億円を自己資金でまかなったのです。普通の経営者ではできないことです。民の力が地域振興に大きく影響した事例だと思います。
│-│-│2019/06/20(木) 00:44│
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