アラカルト

伊勢街さんぽ

やっと梅雨入りしたと思ったら、6月なのにもう台風がくるようです。くれぐれも気をつけましょう。明日は外で撮影実習をする予定なんですが、どうしようかなぁ。さて、伊勢の最後です。街をうろうろしていると、いろんな場面に遭遇したりします。外宮に到着したら駐車場を会場に「外宮奉納市」というイベントが行われていました。外宮の御祭神は「豊受大神(とようけおおみかみ)」という食と産業の神様(本来は大地の神)へ様々な品が奉納されますが、この奉納市では神様に捧げられた品々に出逢うことができるという面白い内容になっていました。ただ、残念ながらその時はかなりの雨でお客さんもまばら。演奏が始まったので、せっかくなので聞いていると、この日のために奉納市の歌というのを製作し、初めて公開するという場面に遭遇しました。歌い手の方は志賀加奈子さんという人。まだ若い方でしたが、地元を応援しようという志が強く伝わってきました。これからもがんばってほしいと思います。伊勢の街には独特の蘇民将来に関わるしめ縄が家々に飾られています。京都も多いのですが、かつてかなり信仰が盛んになった様子が窺えます。蘇民というので、蘇我氏とも関わりがあるのでしょうか、なんとなく渡来系の信仰のように感じたりします。とくにわざわざ「子孫家」と書くあたりに政策的意図を感じます。ある意味マーキングシステムといえるものです。牛頭天王というのも不思議な存在ですし。伊勢辺りもかつて疫病が流行ったのでしょうか。でも、京都などとは型式がかなり違いますので、普及した時代が異なるのでしょうか。今回は月夜見宮しか行けませんでしたが、次回来るときは少し時間をとって全ての別宮をゆっくり回りたいと思います。そういえば、先週の授業で「天照大神」を知らない学生がいたなぁ。熊野研修でも歴史に関心のある学生が今年は少ないので、ちょっと悲しいモノがありました。が、地道に関心を引き出す努力をしていきたいと思っています。

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│-│-│2019/06/26(水) 22:44

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