アラカルト

プレイフル・ラーニング

明日は台風が上陸するようですので、警戒が必要ですね。今日はようやく原稿の執筆をしようとしましたが、暑くて集中できず…まぁ、頭の整理もできていなかったのですが。気分を変えて関連する本などを読んでいました。最近買った本で、「みんなの学校」に関するもの。今は芸術と教育との関係についていろいろ考えていますが、結局教育システムに課題を感じます。総じてマス的な教育に歪みが生じて来ているように思います。不登校についても、今は「学校に戻すことがゴールではない」という方針に変わり、われわれもこれまで何人が学校に戻れたかを評価指標に「させられて」来ましたが、やっとかという思いでした。なぜ不登校になるのかといえば、人によって理由はさまざまですが、要は「行きたくないから」です。つまり、戻しても環境が変わらなければまた不登校になります。前から思っていましたが、不登校を責めるのではなく、学校そのものを見直す、つまり「行きたくなる学校をつくる」ことが大事なのです。かくいう私も学校は嫌いでした。勉強は面白くありませんでした。全てが点数で縛られる。唯一、美術と技術の授業だけは好きでした。自分の思うことができたし、達成感がありました。あとは友達と遊んだり、クラブ活動をするために行っていたようなものです。学ぶことが「楽しい」と思えるようになったのは大学に入ってからです。個人的には「探求すること」に楽しさを見いだせたからです。だから、今でも学生を点数で縛るのは好きではありませんし、テストも必要最低限に止めます。知識を知識だけに終わらせず、常に応用を考えさせ実践させ、身体に覚えこませるところまで行います。失敗も多くありますが、失敗することが大事なので、そこは教員が責任をもって対応します。先日の那智でも学生が失敗しましたが、失敗しても学生が安心できる環境を整えておきます。ただ、こうした対応は労力やストレスが大きくなるので、どこまで行うかが問題になろうかと思います。最近では「プレイフル・ラーニング」という考え方が広がっていますが、これは「楽しく学ぶのではなく、楽しいことから学びを得る」という考え方です。今後どのような展開になるかわかりませんが、文化活動や芸術活動はそれ自体が「楽しい」ものが多いので、そこから学びを展開する方法というのは今後教育学だけでなく、文化政策の領域でも広がっていって欲しいと願っています。美術が好きな子は美術から、音楽が好きな子は音楽から入ってもらうことをしています。少なくとも、滋賀では20年の実績があるので、それを早く本にしないとなぁ…。

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│-│-│2019/08/14(水) 23:02

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