アラカルト

魂の声

今日は父母の会地区別懇談会に出席するため広島に出張していました。せっかく来たので時間がある範囲でリニューアルされた平和資料館の展示を観覧してきました。想像以上に良いできでした。前に沖縄のひめゆりのリニューアル展示が酷かったのとは対照的でした。今度の展示学会賞を受賞するかもしれません。そのくらい久々によい展示を見ました。くどくどした説明を排除し、非常に感性を重視した構成になっていて、導入展示から映像を使った原爆が落ちる瞬間の円形モニター、それに資料と写真を組み合わせたそれぞれの思いが伝わる展示でずっと泣いていました。展示場でこれだけ泣いたのは久しぶりです。亡くなった方の魂の声が聞こえてくるようでした。それ以降の展示が少しくどかったのと、復興の展示は説明的でよくなかったなかぁ。同じようなテイストで、しかしだんだんと明るく希望を持たせるようなエンディングにして欲しかった。休憩スペースにあった証言者の映像はもっと広げるくらいの意味がありました。逆に映像ブースは誰も使っていなかった。特別展示もちょっとくどかったかなぁ。でも全体的にこれまでとは比較にならないくらい訴えかけるものがありました。そして、これまでになかったのが、外国人の観覧者がとても多かったこと。インバウンド観光の関係や、オバマ大統領がお越しになったこともあるかもしれませんが、半数以上が外国人でした。英語が併記されていましたので、まったく問題なく観覧されていました。やはり情報を提示していかないと歴史理解は進まないだろうと思います。また、ボランティアの方々も積極的に活動されていて、今回の展示で国際的なミュージアムになったような感じが本当にしました。平和資料館に行ったら必ずすぐ近くの橋のオブジェを見に行きます。イサムノグチの作品で太陽をモチーフにした作品。広島の人々を温かく見守る太陽をイメージしたもの。私は彼のデザイン思想と素朴な感じが好きなんです。老朽化したのか片側だけが真新しくなっていました。なんとか広島焼きも食べることができました。ネギを沢山載せて頂きました☆

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│-│-│2019/09/07(土) 22:59

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