アラカルト

地域デザイニング

旭川では初雪が降ったそうですが、まだ秋を楽しみたいです。◆さて、大学院の授業で院生が「デザインと地域」を考えるのに良い本があるというので、購入してみました。デザインの力で地域振興を行うといった趣旨の本で、非常にユニークな事例が沢山紹介されています。ただ、一見成功例のように見えますが、どこにも事業評価・成果に関するデータが示されていません。一時期、メディア等で取り上げられて話題になったとしても、その後どうなのかが私はとても気になるのです。まちづくり事業でも、最初の頃は成果が出ていても、長期的に見ると停滞している地域が少なくありません。デザインについても、誰がデザインするのかということと、それを継続的に維持する仕組みを作ってこそ長続きするものだと思います。また、ある特定のコアやエリアということだけでなく、地域全体のデザイニングをしていく仕組みが欲しいと考える次第です。継続した成果を出している所は、その地域に在住の画家やアーティストが関わる例が結構多いような気がします。その人の個性によることろが多くなりますが、デザインから地域への愛が感じられたりします。そもそも今の時代、デザインを考えない地域プロデュースは成功しないでしょうねぇ。人によって捉え方はさまざまですが、エリアデザインこそがパブリックアート(パブリックデザイン)だと私は考えています。日本はとにかくチグハグ。悲しいかな、京都も例外ではありません。

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│-│-│2019/11/06(水) 21:19

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