アラカルト

複雑な日本の歴史

いい天気の祝日ですが、この2日間地方入試で出張でした。大きなトラブルもなく、無事終了。学生さんもお疲れ様です。◆昨日の夜にある本屋で見つけたのが写真の本。こんな民俗学に関する本が売っているお店ってスゴイ。ホテルで籠もって読んでいました。サンカについては、三角寛という人物が史実を曲げてしまったので、ただでさえ良くわからない実態がさらに捻れてしまった歴史があります。多くの方がいろんな論考をしていますが、沖浦和光という研究者が近世末期の大飢饉で窮民がサンカになったという説を発表してからさらに大混乱。ただ、個人的に沖浦説は荒唐無稽と捉えています。どんなに貧しくとも農民が長い間山で生活など難しいし、基本的にサンカは農業をしません。言葉も違いますし、生死観も違います。明らかに調査不足といえます。一方で、筒井氏の説にもどうも納得がいきませんが、古代発生説の部分は支持したいと思います。やっぱり、まつろわぬ民と考えるのがスッキリします。ともかく、定住をせず、戸籍ももたぬ日本人が戦後くらいまで少なからず実在していたのは確かです。もともと聖なる「竹」を扱う人々が差別されていく背景には、政治的な問題があったと感じざるを得ません。今となってはその実態をつかむのは難しいですし、自分にできることは限られますが、歴史としていつか明らかになっていくことを祈りたいです。◆ゆっくりお風呂に入りたいとおもったので、伏見の力の湯へ。休日だったのでもの凄い人。いつも行くのが夜だったので、併設している市場に入ったのは初めて。野菜を中心にいろんな商品が売っていました。苺が美味しそうだったので、それと京野菜ベースのドレッシングを購入しました。苺は甘くてペロッと食べてしまいました☆

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│-│-│2020/02/11(火) 21:45

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