アラカルト

オーク・ヴィレッジだより

大津市役所が大変のようで少々ショックです。人ごとではありません。学内で仕事をしていても、基本極力会わずに内線電話ですまし、顔を合わさない生活が続くようになりました。こうしたことに慣れたくはありませんが、とにかく粛々と一人で作業を続けます。学生も慣れない環境で、結構メールが届きます。早く会いたいなぁ。◆今日は何気なくニュースサイトをみていたら、急に頭の中に「オーク・ヴィレッジ」のイメージが浮かんできました。言葉が出てくるまでに時間がかかりましたが、不思議でした。オーク・ヴィレッジとは、稲本正さんが1975年に岐阜県に創設した工芸村です。私は高校時代、一度工芸の世界にも憧れを抱き、彼の書いた『オーク・ヴィレッジだより―緑の工芸村から』 (講談社現代新書、1984年)を愛読していました。結局その道には進みませんでしたが、新宿の紀伊國屋には特設コーナーがあり、高くて買えませんでしたが、よくギャラリーを見に行ったものです。今はどうなっているのだろう。会社員時代に、アシスタントの旦那さんがSEの仕事を辞めて工芸家になるというので、大事にしていた稲本さんの本を彼にプレゼントしました。その後京都に移って、確か2003年頃だったかと思います、毎年GWに観光学の先生と学生達を連れて岐阜の郡上八幡にまちづくり支援に行っていたのですが、帰りの岐阜駅のギャラリーでオーク・ヴィレッジのテープカッターが売っていたので購入しました(写真)。これは仕事でほぼ毎日使用していますが、考えてみたら購入以来一度も手入れをしていません。それでも痛みも錆もなく、ちょっと埃が付いている程度。今日は丁寧に磨きをかけてみました。何も主張はしませんが、いい商品です。最近はプラスチックの文具が多いですが、やはり日本の木の文化を大切にしないとなぁと思った次第です。良いものを長く使う生活を意識したいと感じた火曜日でした。◆楽しませてもらった八重桜もそろそろ見納めになりそうです。今年もありがとう。

1.JPG
2.JPG

3.JPG

4.JPG
│-│-│2020/04/21(火) 21:37

page top