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アラカルト日常という奇跡今日も朝から仕事場に籠もって作業。でも、学生からひっきりなしに連絡があって、課題の添削ばかりで自分のことがまったくできずじまい。対面して説明するのと、文章で指示するのとではかかる時間がまったく違います。しかも、ランダムに連絡が入るので、集中できない上に、今日は体調もすぐれず…家に帰っても、土曜日だろうが夜だろうが学生からガンガンメールが入るし…。効率的なやり方を考えないとなぁ。◆さて、花山の続きです。みなさんは、「僧正遍昭」という方をご存じでしょうか。『百人一首』を知っている人なら「天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿しばしとどめむ」という歌を詠んだ人物として記憶されているかと思います。この遍昭さん、花山にお墓があるんです。桓武天皇のお孫さんなので宮内庁管轄になりますが、場所がわかりにくいのでここにたどり着ける人はほとんど居ないでしょう。遍昭さんは、三十六歌仙に選ばれていますが、さらに六歌仙にも選ばれたとても優秀な方です。ちなみに、小野小町さんも六歌仙に選ばれていますので、山科には六歌仙に関わる歌人が2名もいるんです。私はひそかに深草少将は遍昭さんだったのではないかと思ったりしています。彼は絶頂期であった35歳の時に仏門に入ります。どのような心の変化があったのでしょうか。もう一人、喜撰法師さんは醍醐山と関係するので、この辺りは結構平安時代文化との関わりも深いのです。遍昭さんはその後、花山天皇が出家された場所として知られる元慶寺(正式には「がんぎょうじ」と読みます)を創建します。西国三十三所番外札所として知られている場所です。今は元大学関係者の息子さんが住職をされています。一度もお会いしたことはありませんが。境内には沢山のお花が咲いていて楽園のようでした☆◆今夜はNHKの番組で、水泳の池江璃花子選手のドキュメントを見ました。昨年の2月に白血病を公表し、それから現在までの生活です。ほぼ頂点に立っていた状況から一転、最悪の状況を経験した人が、何を感じているのか。とても面白かったです。彼女の言葉を借りれば「当たり前ということが、いかにありがたいことか。奇跡なことか」ということ。いまコロナで日常を奪われたからこそ、日々の日常がどれだけありがたいかを改めて感じた次第です。できないことを悲観するのではなく、いまできることに感謝したいと思います。
│-│-│2020/05/09(土) 22:18│
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