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アラカルト直感はどこから来るのか研究室の資料や本があまりに増えてしまったので、この時期に一気に整理をしています。作業中に、何を残し何を捨てるか止まってしまうことがありますが、少しずつ断捨離します。◆昨日の話になりますが、新幹線に乗る際に駅で『眠れないほどおもしろい古代史の謎』という本を買って車内で読んでいたんですが、京都駅に着いたことに気がつかず乗り過ごしてしまいました…。新幹線を乗り過ごしてしまうほどに面白い本でした。古代史は複雑でわかりにくいことが多いんですが、非常にかみ砕いて書かれているので、頭の中にスッと入ってきます。この方、結構UFOの本とか書かれていますが、古代史にも関心があるようですね。最近の研究成果なども整理されているんですが、専門の研究者こそこの手の本を書いて欲しいと思いました。古代史は細かい話より全体像をきちっと掴むことが結構大事だと思いました。各章でそれぞれ概要が整理されているのはいいんですが、最後にちょろっとご自身の考えが書かれていて、それが私の考えとはことごとく違っていたのも興味深かったです。資料がほとんど無いわけですから、考え方はいろいろあって良いとは思いますが、こうしたインスピレーションの違いはどこから来るのか関心を持ちました。研究におけるインスピレーションという意味で、昔柳田国男先生の秘書をされていた鎌田久子先生のお話を思い出しました。とくに印象に残っているのは、柳田国男先生と折口信夫先生の考え方の違いについてでした。柳田先生はかなり地道なフィールドワークを重視するのに対して、折口先生は直感力を重視するスタイルをとっていたとのこと。それを楽しそうにお話されていたのをつい昨日のように思い出します。直感というのはどこから来るのかよく分かりませんが、私も過去に「なんとなくこう思う」ということが結構あり、長い時間経過の中で結果的にそれが正しかったことがわかったりしました。その時点で明確な結論が出ないことでも、仮説なり自分の考えを提示しておくことは次に繋がることになるわけです。
│-│-│2020/09/07(月) 21:42│
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