アラカルト

タイムレスデザインな家具:桐らくね

先週があまりに忙しかったので、今週は少し人間らしい生活が戻ってきました。それでも10コマ。なんとか体調がもっているのが有り難い。◆日曜日の話に戻りますが、展覧会を観た後伊勢丹内をうろうろしていたところ、あるものを発見。以前、東京のビッグサイトで開催されていたグッドデザインアワードで見たことのあるオシャレな折りたたみベッドです。実際に触れるのは初めて、ブースを担当されていた方に根掘り葉掘り質問をしてしまいました。なんと材料は桐材。新潟の桐箪笥のメーカー・桐建材さんがベットを作ったわけです。名付けて「桐らくね」。桐だからメチャメチャ軽い。折りたたむのは中央部分を引き上げるだけですが、ほとんど力が必要ありません。キャスターも付いています。さらに驚いたのは、職人さんが作っているので壊れたら普通に「直します」とのこと。これ以上ないほどシンプルかつ機能的なデザインで、修理も受け付ける。これこそ、グッドデザインを超えたタイムレスデザインだと思いました。そこそこの値段はしますが、その価値はあります(仕上げ・グレードによって大きな差があります)。今のベッドを買う前に知っていたら良かったんですけどねぇ。機会があれば一度取材したい。桐は箪笥や下駄で使われましたが、ニトリ・MUJIやシューズメーカーに押され産業として下火となりましたが、こうした発想はとても面白いです。伝統産業を現代の産業に活かす点で、他の分野にもインスピレーションを与えるものです。写真に写っている方はとても親切丁寧に解説下さりました。京都でのブース出展は初めてのことらしく、いい出会いとなりました。このブースは明日の木曜日までとのことです。ま、この手のネタにピンとくる人は多くないと思いますが、私にとってはドツボでした。

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│-│-│2020/10/28(水) 21:19

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