アラカルト

「おかえりモネ」と気仙沼

ちょっと前に、3回生のゼミ生から「NHK連続テレビ小説の「おかえりモネ」が面白いからぜひ見て欲しい」「とくに主人公の演技が素晴らしい」といわれ、途中からでしたが先週から録画して視聴しています。連続ものは見続けるのが時間的に厳しいのですが、きちんと見るのは「あまちゃん」「スカーレット」に続いて3作目。ストーリーは、宮城県・気仙沼の島で育ち、内陸の登米で青春を過ごした主人公・永浦百音(ながうら ももね:主演・清原果耶さん)さんが、とあるきっかけから気象予報士を目指して勉強し、その後自分の能力を生かして地域に貢献していくというもの。時代設定は2014年。実は昨日からモネさんが好きだった音楽を辞めてしまう切っ掛けとなる回想シーンの中で、2011年3月11日が描かれます。このドラマが、東日本大震災から10年の節目に「NHK東日本大震災プロジェクト」の一環として制作されたことをまったく知らずに見ていたので、とても複雑な気持ちになりました。と同時に、「あまちゃん」が放送されてもう8年が経過し、改めて月日が経つのが早いことを痛感した次第です。2011年から気仙沼には何度も訪れましたが、最初に現地に立った時には言葉を失いました。気仙沼漁港のすぐ脇にはシャークミュージアムという施設がありましたが、震災で地域一帯は壊滅的な被害を受けます。気仙沼といったら「フカヒレ」ですので、展示施設と物産販売を兼ねた施設があったのです。復興に途方もない時間がかかるかも知れないと思っていました。しかし、2014年に訪れたときには、綺麗にリニューアルされていました。写真はその時に撮影したもの。わずか3年で大きく変化し、驚いたものでした。ドラマはまさにこの時期と重なりますので、かつてのリアルとテレビのバーチャルとの狭間で、とても不思議な体験をしています。今後どんな展開があるのでしょうか、ゆっくり見守っていきたいと思います。

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│-│-│2021/06/04(金) 21:26

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