アラカルト

学生のうちに起業する

総裁選が本格化してきましたが、今後どうなっていくのでしょうか。とにかく後ろに戻らないことだけを祈ります。世界的にも不穏な動きが広がっていて、政治的な混乱は今後も続くような気がします。こういう時は、上に頼らず個々に力を付けておかねばなりません。◆ところで、この間本屋に寄った際、ちょっと気になる本があったので購入しました。新井一さんの『朝晩30分 好きなことで起業する』(だいわ文庫、2021)です。自分が起業したいわけではまったくないですが、この4月から経営学科に所属し、学生の興味関心が都市環境デザイン学科だった頃とずいぶん違うことを感じました。文化・芸術分野に関心のある学生が少なくなり(というかほとんどいない)、むしろ経営者や起業家に関心のある学生が増えたようなので、比較的読みやすい起業系の本かなと思って求めました。著者自身が15年間ある企業に在籍しながら起業をされていたこともあり、大がかりな起業というよりは「身の丈にあった起業の方法」を述べている本といったらよいでしょうか。ですので、副業的に起業する場合などにも役立つと思いましたし、学生をしながら起業する人にもオススメです。留意点がことこまかに書いてあり、ビジネス教養本として読んでも面白いと思いました。思い起こせば、これまでのゼミ生で、バイトではなく自分で起業していた学生もちらほらいました。とくに印象に残っているのは、アクセサリーを作るのが好きで、制作したものをネットで販売していた女子学生です。彼女のセンスはとても素晴らしく、共同研究プロジェクトでもその力は遺憾なく発揮されました。とにかく、妥協を許さず提案してくるので、私も彼女の無理をなんとか形にできるよう、がんばりました。ただ、難しいのは確かにとても良い成果ができたのですが、「良いものができる」(デザイン力)ことと「それが売れる」(マーケティング力)ことは別なのです。学生のうちに、小さい起業や実践を積むことで、そうしたことを経験的に学んでもらえたらと願います。

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│-│-│2021/09/10(金) 20:02

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