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アラカルトイノシシのいるお寺朝、カーテンを開けたときに晴れていると嬉しいものです。今年の授業も残り数えるほどになってきました。今日もトラブルばかりでしたが、最後引き締めて行きたいと思います。◆さて、日曜日の最後です。この日は紅葉を見に行ったのですが、とてもインスピレーションを感じたスポットがありました。それが南禅寺の塔頭である聴松院(ちょうしょういん)にある「大聖摩利支尊天(たいせいまりしそんてん)」です。南禅寺には人が沢山いましたが、すぐ横にあるのに誰もおらず、凜とした空気が流れていて、とても落ち着く空間でした。詳しく知らなかったので調べてみると、摩利支天の語源であるMariciは、太陽や月の光線や陽炎を意味し、インドでは「ウシャス」という暁の女神であるとのこと。楠木正成をはじめ、日本では多くの武士に信仰されていたようです。摩利支天はイノシシの背に乗って移動するので、狛犬の代わりにイノシシが配置されています。また、山岳信仰とも関係があるらしく、木曽御嶽山は「摩利支天山」、乗鞍岳は「摩利支天岳」という名称があるそうです。これらは、山神と太陽神が習合したということなのでしょうか。とにかく、何かを感じた場所でした。
│-│-│2021/12/09(木) 22:14│
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