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アラカルト「私一人ぐらい」をやめる火曜日はゼミナールの日なので、学生たちといろんな話をします。聞いても知らないことが多く、良くメモります。ただ、今日は流行のパンの話を聞いてメモったんですが、そのメモをなくしてしまいました…カタカナで3文字だったのは覚えていますが…ダメですねぇ。◆4回生ゼミではSDGsに関係するプロジェクトを実施していますが、3回生もかなりSDGsというかゴミ問題に強い関心があるようでした。プロジェクトの企画をする中で、「SDGsを分かりやすく説明した絵本をつくる」的なものがあったので、たまたま4回生向けに持っていた絵本というか漫画を提示しました。それが『地球の秘密』です。確認すると、ほとんどの学生がこの本の存在を知りませんでした。高校までの授業でこの本の話は聞かなかったとのこと。ちなみに、この本は今から30年ほど前、まだSDGsといった言葉もない1991年に、当時12歳だった坪田愛華(つぼたあいか)さんが環境問題を子どもでもわかるように漫画で解説したものです。学校の課題で制作したのですが、ほぼ完成した直後に脳出血を起こし、悲しいことに翌日帰らぬ人となってしまったのです。その後、彼女を意志を親が形にしていく中で、本やミュージカルとなり、いまや世界中で翻訳されるに至っています。が、意外にも日本の若者が知らなかったりするのかも知れません。この本の中でハッとさせられるのは、「私一人ぐらいという考えはやめようと思います」という言葉。一人ひとりの意識が地球環境を救うこともできれば、破壊することもできるという指摘です。これを当事者意識ともいいますが、実はこの本が誕生して30年経過していますが、当時の意識よりむしろ悪くなっている部分もあるのではないでしょうか。つまり、今こそこの本の価値は高まっていると同時に、本を紹介するだけではダメで、「環境行動に移すための仕組み」を我々は真剣に考える必要があると思った次第です。
│-│-│2022/05/17(火) 22:39│
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