アラカルト

人口400人の「まち育て」

石見銀山の群言堂さんからお葉書をいただきました。まちの取り組みがテレビに取り上げられるようです。とても嬉しいことです。私がこのまちと関係して20年くらい経つでしょうか。一度調査に訪れ、中心的に活動されている松場ご夫妻にいろいろお世話になり、大学でもシンポジウムをおこなったりしました。その後、石見銀山が世界遺産となりましたが、当時から彼らは否定的に捉えていました。コンサルが行うSWOT分析では「強み」に分類されるのでしょうが、その逆です。つまり、世界遺産は交流人口は増やすけれど、まち育てに悪影響があるということ。私もその頃から「ひとづくり」や「まちづくり」という言葉を使うのをやめ、今でも「まち育て」という言葉を使っています。協働という言葉も使いません。ひとやまちは工場などで「つくられるものではない」からです。手をかけ、良いも悪いも受け入れ長い目で対峙する「覚悟」がないとできないことです。自己の利益ばかり考え、足を引っ張り合っている地域では、まちは育ちません。人口400人のまちが、どうして注目されるのか、この番組ではその秘密を知ることができると思います。ずいぶんご無沙汰をしてしまっているので、どうまちが変化しているのか、今から見るのが楽しみです。

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│-│-│2022/05/25(水) 21:05

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