アラカルト

小さな町の奇跡の図書館

やっと一週間が終わりました。授業だけでも大変なんですが、学科の雑務をこなしながらだと、気が休まる時間がありません。あと13週もつだろうか。◆そうはいっても、出勤前に短い時間でも読書をすることにしていて、最近読んだ本の中で面白かったのがこの本。『小さな町の奇跡の図書館』です。最近出版され、どこかの本屋さんで買ったもの。鹿児島県指宿市の図書館が、NPOの経営で再生したお話。今は本を読まない傾向が強くなっているので、昔ながらの経営でうまくいくはずがありません。内容的に図書館というより、地域連携、サードプレイス、ホスピタリティ的な内容となっており、文化施設がこうした課題解決の場として再生する必要性を強く感じます。博物館関係者にとっても有効な視点が多くありますし、戦争・平和研究の一環で図書館が博物館的業務をしている場面も出てきます。法律の改正問題がいろいろいわれていますが、社会インフラとしてこうした事例をみていると、もはや図書館とか博物館という名前や枠組みが古く感じられます。また、これほどの活動をしていても、恐らく直営施設より給料が安いようなので、活動に見合った対価という点でも考えさせられました。20年ほど前でしょうか、指宿市の博物館(考古学関係者だったら知らない人はいないと思いますが)には行ったことがあり、その施設の遺跡ではなく教育事業について本に取り上げたことはありました。ただ、その頃はまだこの図書館の新事業は始まっていなかったので、機会があれば見学に行ってみたいものです。やっぱり、いくら理論や技術が発展しても経営は「人」なんだと思います。◆今日は前に御殿場で買った別のお菓子。塩キャラメル・ドルチェラング。辛すぎず甘さとマッチして美味しかったです☆疲れていると食べ過ぎちゃう…

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│-│-│2023/04/14(金) 21:56

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