アラカルト

らんまん 影の主役はメイド・イン山科の植物レプリカ

今週はずっと雨だと思っていたら、途中からスッキリ晴れて気持ちがいい。台風も直撃はないようなので、一安心ですね。◆ところで、朝ドラの「らんまん」は観ていますでしょうか(すみません、私は時間的にほとんど観てませんが…)。今回は植物学者の牧野富太郎先生がモデルです。博物館の世界ではとても有名な人ですが、一般にはあまり知られていないかも知れません。映像には様々な植物が登場しているようですが、撮影に合わせて咲いてくれるわけもなく、ほとんどがレプリカ(複製品)です。しかも、それらを一手に制作しているのが山科の椥辻に会社がある西尾製作所さんです。毎年、博物館実習のレプリカ実習でお世話になっていますが、先日実習の打合せに行ったら「らんまん」の話で盛り上がりました。NHK出版『ドラマガイド・らんまん<Part1>』の66〜67頁には制作の様子が丁寧に掲載されています(写真:詳細は雑誌をご覧下さい)。そして昨日、NHK京都放送局にてその様子が放送されたようで、現在HPで番組動画が公開されています(下記HPアドレス参照)。レプリカ制作は知られざる隙間産業で、こだわればこだわるほど儲けがでない仕事なんですが、こうして全国的に光が当たることはとても嬉しく思います。ぜひ多くの人にレプリカの世界を知って頂ければと思いますし、この仕事への理解と支援が繋がることを祈ります。

「らんまん」に登場する植物 京都の工房でレプリカ制作
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20230530/2010017427.html

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│-│-│2023/05/31(水) 20:49

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