アラカルト

タブーへの挑戦

昨日、ジャニーズ事務所が記者会見をしました。性加害を認め、トップを変えるとのこと。当たり前ですが、一方で社名は変えず元社長は代表に収まるという不思議。権力者の前に、不正があろうともメディアも沈黙し、それがタブー化し被害が拡大する。統一教会問題も原発問題も似たような構造があり、日本社会にはそうした特徴が随所にみられるように思います。ところで、最近森永卓郎氏の『ザイム真理教』を読みました。部分的に納得できないところはあるものの、増税思考の国家財政のあり方は将来的に禍根を残すのは確実ですし、指摘したのは勇気のあることです。人口減少の時代に税金が上がり続けるのはどう考えてもおかしいことで、人口規模に応じた国家運営・減税政策のあり方をきちんと議論すべきでしょう。ただ、この本はことごとく出版社から拒絶されたようです。ここにもジャニーズと同じ構造があるように思われます。権力にすり寄っている方が楽ですが、それを続けると問題が大きくなるのです。大事なことほどタブーに対抗する勇気を持ちたいものですし、社会全体としても沈黙者(サイレントマジョリティ)にならず、多様な意見を受容できる環境が広がることを祈ります。

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│-│-│2023/09/08(金) 10:52

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