アラカルト

阪神タイガースと「三方よし」

今年の阪神はあまりに強いですね。でも日本シリーズで優勝したのは1985年ですから、もう40年程前。今でも覚えていますが、当時関東にいて巨人が優勝してもセールなどほとんどなかったですが、あの年に関西に行った折、町中が大騒ぎしていたのを覚えていて、地域に貢献している球団だと心から思いました。◆ところで、今朝の日経新聞文化欄に近江商人のことが取り上げられていました(詳しくは新聞をご覧下さい)。「三方よし」の概念が、現在のSDGsを先取りしていたといった内容です。なぜ滋賀県でこうした堅実な経営が生まれたのかを家訓により論考されています。記事には書かれていませんですたが、私は江戸時代初期の陽明学者であり「近江聖人」と称えられた中江藤樹(なかえとうじゅ:1608〜1648)の存在が大きいのではないかと考えています。彼の思想はほとんど道徳のようなもので、当時の商人けでなく武士や民衆にも大きな影響を与えていたようです。先見性というよりは、生きる上での道徳観のようなもので、もしかしたらファンや地域を大切にする阪神タイガースにもその思想が繋がっているのかも知れません。

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│-│-│2023/09/13(水) 10:06

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