アラカルト

地域文化発展のためには

今朝の日経新聞の朝刊を読んでいたら、久方ぶりに文化政策の話がでていました(詳しくは新聞を参照下さい)。文化庁が移転して半年を契機にした記事で、国が文化部門の国内総生産(文化GDP)を2025年までに18兆円とする目標を掲げている旨のことが書かれています(2019年度は10.7兆円)。ちなみに、「文化で稼ぐ」は書きすぎでしょう。私は、かつて文化庁予算運営に数年関わった経験がありますが、スタートアップ事業とはいいつつも多くはばらまき型で、将来性があり斬新な資料を見るのはごくわずかだったのを記憶しています。文化庁だけではないのでしょうが、こうした体質がなかなか改善しない要因は、企画立案の組織に課題があると考えています(もちろん実行も大事ではありますが)。すべて税金ですから、費用対効果をしっかり検証すべきなのですが、審査段階で疑問ばかりなのです。文化面に限ったことではないでしょうが、将来を見据えたしっかりした企画を立てられる人材をじっくり育てること、つまり「人に投資してこそ地域文化の発展に繋がっていく」と私は信じています。

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│-│-│2023/09/27(水) 10:00

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