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アラカルトなぜ防災意識が高まらないのか阪神・淡路大震災から今日で29年です。在学生のほとんどはそれ以降に生まれています。私の研究室には災害に関する多くの文献がありますが、あまり活用されていません。なぜなら、学生が興味を示さないから。昨年末に文化施設のクライシスマネジメント(危機管理)に関する講義を行った際、80人いる受講生に「防災対策をしているか?」と問うたところ、手をあげた学生は0。そんなもんです。毎年確認していますが、いても数人。で、翌週に「何か対策したか?」と質問したら3名ほど手をあげてくれました。その時に「正常性バイアス(楽観バイアスともいい、例えば防災の話を聞いても他人事と捉え対策に動かない心理のこと)」の話をしました。その後能登の地震が起きたので、話の意味を少しは感じてくれているかとは思います。ただ、細かい防災対策以上に大事なのは建物の耐震補強なのだと思います。旧耐震の家が多く、しかも密集して家が建てられている京都は人ごとではありません。って、うちもまだ改修計画中なんやけど…。
│-│-│2024/01/17(水) 10:35│
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