アラカルト

約70年前のジープ

新小結・大の里さん史上最速の優勝を果たしましたね。いきなり時の人となったと同時に、出身地石川や能登の人々に勇気を与えたことでしょう。◆奈良の話に戻りますが、ならまちで面白いクルマを発見しました。三菱ウイリスです。見た目完全にジープですし、フロントに「WILLYS」のロゴも見えますが、その右に三菱のマークがある貴重な個体。ジープは、戦後中日本重工業(後の三菱重工業)がウイリス・オーバーランド社と提携して1953年からノックダウン生産を始めており、おそらくこれは初期のモデルだと思われます。左ハンドルやし、ナンバーも「奈」やし。もし1954年モデルとしたら、70歳ですよ。ボディの状態はかなり良く、手入れが行き届いています。古いクルマですが、例えば奈良で災害が起きたとき、普通にレスキュー車両として活躍することでしょう。悪路はもちろんのこと、フロントウインドウが倒せるので、高さのない隙間にも入っていけるのです。タイヤは「ラグタイヤ」といい、走行音がうるさくて燃費も悪いんですが丈夫で悪路に強いんです。ちなみに、ジープはこのタイプではないですが1950年代のものが産業遺産としてニューヨーク近代美術館に永久保管されています。

1.JPG
│-│-│2024/05/27(月) 09:25

page top