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アラカルト「生活の基本」とは何かムーンショットAI、コーヒア、ミストラルAI、AI21ラボ、ミニマックスAI、クルトリム、零一万物、百川智能、智譜AI、シンセシア…。全て生成AIのスタートアップ企業です。昨日、アメリカのAI企業・エヌビディアの時価総額が3兆ドルを突破し、アップル社を抜いたとの報道に驚きました。時代は変わりますが、「驕れる者久しからず」でもあります。日本企業はどうなるのでしょうか。◆昨夜は録画でNHKの教養番組『100分de名著』を視聴。6月は民俗学者・宮本常一先生(1907-1981)の『忘れられた日本人』が対象で面白いです。とくに、宮本先生のお父様はお爺様の生き様や教訓については気づかされることがありました。私は宮本先生にはお会いしたことはありませんが、柳田先生の書生だった千葉徳爾先生(民俗学者・地理学者:1916-2001)にいろいろ指導を頂いた経験があり、そのことを思い出しました。今でいう「チコちゃん」と一緒で、「歩くときもボーッと歩くな!」「地形や植生を観察しながら歩け!」「話者の家の中でもボーッとするな!」「柱の素材が何かまで観察しろ!」といった具合で、かなりスパルタ的な特訓を受けたので、それが今に生きています。民俗学は、歴史学のように国の歴史を考えるのではなく、庶民の生活史を明らかにしていくものです。ただ、生活が変わりすぎた現代において研究成果をどう生かすのかが問題です。かつて牧田茂先生が民俗学入門として『生活の古典』(1969、角川選書)を書かれその本を大切にしていますが、AI時代になったからといって人間の営みの中で変わることのない「生活の基本」とは何かについて「生活の古典」から考えるようにしています。
│-│-│2024/06/07(金) 08:35│
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